メンタルヘルス研究会

9/13(土)は、

「第4回山形職場のメンタルヘルス研究会」に参加しました。

実はメンタルヘルスの個人的な勉強は、

コーチングの勉強よりも古くて、2004年からになります。

 

 

もちろん私はその分野の専門家ではないので、

本を読んだり研修会に参加したり、

そんな感じの勉強ですが、

2004年は職場の統括リーダーだった自分が、

今まではいなかった

(今思えばたぶんウツや心身症など精神疾患や発達障害と思われる)

様々なスタッフの早すぎる退職や職場不適応や、

突然の休業や連絡のつかない無断欠勤などで深く悩み始めた年で、

会社にはナレッジもルールも指針も何もなく、

また現場の困惑や不満が会社になかなか伝わらず、

こちらの発信を受け止めてもらえる体制もなく、

本当にどうしたらいいかわからなくて、

本を読み漁ったり自費で勉強を始めた年でした。

 

 

そして知れば知るほど、

職場リーダーはこの方面の知識と対応スキルは、

必須だと思うようになりました。

 

 

メンタル不全は昔からあったと思うのですが、

今は人員も予算もカツカツでやっている事業所が多く、

職場全体に余裕がない世知辛い世の中です。

特に私の職場は派遣スタッフの職場で、

私は派遣会社側の人間(立場上は出向扱い)だったので、

自分が人選して採用したスタッフが早々に休み始めると、

企業様からのクレームや責任追及が厳しく、

対企業様、対スタッフ、対派遣会社、

どの方向を向いても針のむしろで、

毎日が非常にしんどかったです・・・

 

 

その思いがあるので、

独立して研修の講師として企業様に関わる立場になっても、

人事の方や担当者の方々のお話を伺っていると、

当時の自分を思い出し、身につまされることが多く、

この勉強は続けたほうがいいという気持ちで今に至っています。

 

 

山形の勉強会は、数年前にコーチの先輩にご紹介いただき、

コーチングの仲間達と、ある研修会の分科会の

ファシリーテーターとしてお手伝いしたのがご縁の始まりです。

そのときの講師だった、産業医で精神科医の東谷慶昭先生が、

リアルな職場の現実に大変理解がある方だったので感動感激し、

「メンタルヘルスは人事である」という先生の考え方にも共鳴できました。

また、先生の著書にも共感できるところが多々あり、

職場の担当者が求めている情報はまさにこれだ!と思いました。

 

 

その後、先生がお世話する勉強会(山形市/隔月)にもやがて参加するようになり、

最近は都合がつけば東谷先生が紹介してくださる

ほかの勉強会(主に山形市)にも参加している状況です。

今の私は現場から離れ、メンタルヘルスの勉強に緊急性はありません。

ですが、毎日が困りごとの連続で頭を抱えていたあの日の自分を、

こういった勉強を続けることで癒しているのかもしれません。

 

 

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さて今回の講師は、東京ガス(株)統括産業医の塚本浩二先生で、

『職場のメンタルヘルス対応の経験~労務管理と健康管理のはざまで~』

というテーマでご高話いただきました。

 

 

・配慮はするけど遠慮はしない(メンタル不全者への考え方)

・「治療に専念できない場合はこの診断は無効とします」

 と、場合によっては診断書に付加するのも方法

など、参考になる現場目線のお話をたくさん伺うことができました。

 

 

やはり何事も最初が肝心で、

何かが起こって困る前に、職場の希望や条件・方針をきちんと伝え、

話し合いを通じて相手の方から了解を取り付け、

それに沿って健康な方もそうでない方も、

一律に公平に対処するということが、

とても大事なのだと感じました。