転職には転職のスキル

2/10は石巻の大曲市民センターで、

求職者支援講座でした。

石巻サポートセンター(株式会社インテリジェンス)さんが

主催している公開講座で、

「適性職種診断~仕事探しの自己分析~」

というタイトルです。

 

私は転職経験がたくさんあるのですが、

いつも思うのは、

転職は一度で決めようなんて思わないほうが、

うまくいくんじゃないかな?ということ。

 

この講座に参加されるのは、

震災を機に、様々な事情で、

定年まで勤めようと思っていた会社を、

辞めなくてはならなくなった方も多いのですが、

その場合、どうしても、

自分にとって最高・最適・最善の会社を選んで、

再び腰を落ち着けて仕事に取り組みたいと思いがちです。

 

ですが実は、転職には転職のスキルがあるんです。

入りやすい会社、そうでない会社、

先方の求めている資質、最低ライン、

求人の理由や、求職票に書かれていないあれこれなど、

要するに嗅覚と言いますか、勘と言いますか、

何回か転職していると、段々見えてくるんですよね。

 

そういったことをわかって(承知の上で)入るのか、

入ってからわかるのか?では、

気持ちも大きく異なりますし、

腹の座り方や観念の度合いも違ってきます。

 

でもそれは最初の転職では見えないんです。

 

なので、(こんなこと、言っていいかわかりませんが)、

一度、転職人生に足を踏み入れることになってしまったのなら、

一度で決めようなどと思わないで、

「とりあえずマシ」と思うところにまずは勤めてみて、

嫌なら辞めるぐらいの気持ちで、

お仕事を始めたほうがいいと思います。

 

野球の試合などではよく、

ファウルで粘った末にホームランが出ることがありますよね。

あれと同じです。

動いているうちにタイミングがあって来るんです。

勘も嗅覚も冴えてきます。

 

お仕事の選択は大事です。

でも、選んでばかりいて必要以上に選択に時間を費やすのは、

自分の転職スキルも上がらず、また何の経験も身に付かず、

もちろん収入も得られないのでもったいない気がします。

 

見聞も嗅覚も勘も、経験を通してしか広がって行きません。

実践を通して身に付いた転職スキルを生かして、

何度目かに決めた仕事が、

もしかして天職になるのかもしれませんよ。

 

なので、考えてばかりいないで、

まずは動いて欲しいな、と思っています。


今回は熱心で前向きな方が多く、

各テーブルの会話も活発で、

皆さんが内容を真剣に捉えてくださっているのがわかりました。

ハードルは色々あると思いますが、

ぜひ頑張って欲しいと思いました。